ちょっとした小話

学生時代の友人と飲みにいった。
当然のごとく昔話に花が咲く。

よく、映画やドラマとかでビール瓶を両手に持った男がパリン！と割るシーンがある。
「昔、それを試しにやったけど全然割れないんだよね」。と一人の友人が言った。

「しょうがないから、壁にうちつけたらようやく割れたんだけど、おかげで手まで切ったよ＞＜」と大爆笑だ。

僕も実は、真似てやったことがある。

当時、遠距離恋愛してる彼女がいたのだけど、駅のホームで別れドアがプシュ～～と閉まり、手を振りながら電車を追いかけるっていうヤツをやってみたかった。やりたい年頃だったんだよね。

電車は、夜7時くらいの新宿駅発の特急電車だ。
シチュエーション的には映画のようで申し分ない！

時間になり、ドアが閉まってお互いにっこりと微笑みながら手を振り出す。
電車もゆっくりと走り出す。

僕はその電車を追いかける。でもホームがもうない。柵で邪魔されたのだ。
一番最前車両だったので、追っかけるほどホームに長さがなかったワケです。

瞬時に相手が見えなくなりあっけなく終了。

映画のワンシーンってホント現実味がないなと、痛感したね＞＜